天使になった息子への想い。
息子は望んでできた子どもだった。
待望の第二子。
なのに…
息子は産声をあげることなく、わたしのお腹の中で亡くなった。
わたしがこの子の命を摘んだんだ…
と思うと息子には本当に申し訳なくて、気づくといつも「ごめんね…ごめんね…」を繰り返している。
わたしは一生このことを背負って生きていくことになる。正直辛い。でも仕方ない。だって生まれて生きれるはずの命を母親であるはずのわたしの決断で失ったのだから…。
息子は、内臓に問題があるわけでも奇形があるわけでもなく、お腹の中で大きくなれないわけでもなく本当に普通の赤ちゃんだった。
お腹の中で普通に生きていた。
だから余計にさよならすることができなかった。
ただ、身体の奥深くの染色体に問題があって、将来どんな障害が出るかわからない子だった。
わたしはずっと、もしかしたら、健常児までは行かなくてもある程度自立して生活できる人になることを祈っていた。
でも、何かしら障害が出て息子がそれを自覚した時に、こうなることをわかってて産んだわたしを恨んだりするんじゃないか、本人が辛い思いをするんじゃないか、それを考えると、諦めてよかったんだと思える。自分の子にはもうこれ以上辛い思いをさせたくない…
只でさえ娘も4p-で将来どうなるかわからない。そんな子を二人も抱えてちゃんと子育てできるのだろうか…。
二人とも大切な大切な我が子。いい加減になんてしたくない。
そんな悩んでいるわたしに息子が
「今僕が生まれたらママ大変でしょ?だから今回は僕お空に戻るね。また会いにくるね」
ってわたしに、さよならすることを決断させてくれたのかもしれない。
心の優しい息子がわたしのことを思って決めてくれたこと。
調子のいい話に聞こえるかもだけど、こうでも思ってないと辛くて辛くて…(。º̩̩́⌓º̩̩̀).゜
わたしは娘を予定帝王切開で産んだから陣痛も破水もなく、経膣分娩にすごく憧れを持っていた。
きっと息子は、
「あのママに下からのお産を僕が経験させてあげよう!」
ってこうなることをわかっていてわたしのお腹にきてくれたんだよね。
陣痛・破水・カンガルーケア・すぐに初乳をあげること・母子同室・母子同時退院…
どれも通常のお産とは違う形ではあったけど、どれも娘の時には経験できなかったこと。
息子はこれらを全部わたしに経験させてくれた。
自らの命が失くなることがわかっていながらも、身体を張って経験させてくれた。
息子はママ想いのとってもとっても優しい子。
そんな息子だから、お空に旅立っていっても周りの人たちから優しくしてもらえてるよね😢❤️👼天国で幸せに暮らせてるよね👼🌟
息子は21w0dで、
身長31.0㎝
体重489g
で生まれた。
調べてみると21w0dの胎児の平均身長は25㎝、体重は300〜450gみたい。
こうやってみると息子はわたしのお腹の中ですごく大きく育ってくれた。
娘はFGRだったのもあり、21wでは250グラムくらいしかなかったから、わたしはずっと「わたしはお腹の中で赤ちゃんを大きく育てることができないのかも…」と思っていた。
息子は「ママのお腹はちゃんと赤ちゃんを大きく育てることができるんだよ!」ってことも教えてくれた。
息子は21wで生まれてきた割には体つきがしっかりしてるように思えた。しっかり赤ちゃん!! ってね。
肩もがっちりしてたし、お手手もあんよも大きかった。手も足の指も長かった。
お顔も目鼻立ちがはっきりしていて、爪も生えてたし、産毛も生えて眉毛もしっかりしてた。髪の毛とまつげはこれからだったのかな?
息子には「ごめんね」と同じくらいのたくさんの「ありがとう」がある。自分の命を失ってまでもわたしに沢山のことを教えてくれた。わたしのことを守ってくれた。
生まれてすぐにお空に帰ってしまったけど、息子はわたしにとって自慢の我が子。大好きな息子。
きっとまた私たちの所に帰ってきてくれるよね!
お空からママパパお姉ちゃんのこと見守っていてくれてるよね!
お姉ちゃんがもうちょっとしっかりしたらまた帰ってきてね!
それまで待ってるよ…!!
ママ達、あなたがまた帰ってきてくれるって信じてる。
また逢えるよね。一旦お別れするだけだよね。
それまでお空の上で幸せに暮らしてね…♡